かつては「フルーツの王様」と呼ばれる高級果物だったバナナ。すっかり手軽に入手できるようになった今も、その栄養価が果物の中でもトップクラスであることは変わりません。抗酸化作用のあるポリフェノール、ビタミン、ミネラルなどがバランス良く含まれているので、美容食としても最適です。そんなバナナの酵素ドリンクはどのように作るのでしょうか。それではさっそく、レシピのご紹介です!まず、バナナは新鮮なものを選びます。茶色い斑点が出始めた食べごろの一歩手前、まだ鮮やかな黄色をしている頃のバナナを選択するようにしましょう。皮をむかない場合はよく洗って、むいて使用する場合はそのままで、5㎜から7㎜程度の輪切りにスライスします。白い筋の部分がたくさん出ると思いますが、そこにはポリフェノールが大量に含まれているので除去してはいけません。そのまま使用します。バナナの準備が終わったら、同量の砂糖を準備します。煮沸消毒を施した瓶の底にまず砂糖を入れて、あとはバナナ、砂糖、バナナ、砂糖……と、4回程度くりかえします。一番上を砂糖で覆ったら、キッチンペーパーを乗せて軽く蓋をかぶせます。きっちりと蓋をするのは厳禁です。なぜならば、発酵によって発生した炭酸ガスで瓶が破裂する危険があるからです。蓋をかぶせた後は、直射日光があたらない36℃程度の場所で保管します。半日ぐらいたつと砂糖が溶けてくるので、流水で洗った手でしっかりとかき混ぜます。空気を注入するように約50回ほどかき混ぜます。次の日からは1日おきの頻度で、各回ごとに50回程度かき混ぜます。何日かして、バナナが浮いて、泡がたくさん立ち始めたら発酵終了の合図です。ガーゼ等で濾せば完成です。できあがったバナナ発酵ドリンクは冷蔵庫に移しましょう。まだ発酵は続いているので、常温においたままだと過発酵になってしまうおそれがあります。冷蔵庫のなかでも少しずつ発酵は進みますが、その程度ならばかえって味に深みを増すので、蓋もゆるくしめる程度にして発酵を促進しましょう。バナナの残りカスは捨ててしまわずに、ドライフルーツや揚げバナナにしてみても良いでしょう。天日でのドライフルーツ作りはどうしても時間がかかるので、低音設定ができるオーブンを持っていたら70℃程度で長時間じわじわと乾燥させてみましょう。
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